闇を泳ぐ光。

 
 少ない本数のバスや電車を、たまたま見かけると少し嬉しくなる。
 昔から、夜のなかを明かりが走っていくのをついつい眺めてしまいます。千葉県って、高い山もないので、少し距離を置くと空と走る明かりが近くて、街灯が少ない田んぼの地域だと闇のなかを明かりが泳いでいっているように見えるんです。

 少ない光のなかでただひとつ動いている、どこかに向かって走っている光。
 すぐに遠ざかってしまって見えなくなるのに、その一時は、ずっと胸に残っています。

 踏み切りの明かりがあったりすると、更にときめきます。
 立ち止まる赤に走る白い光の交差は、瞬きほどの間でしかなくて。

 一瞬の煌めき、ってこういうことなんだろうなあ。


 その一瞬を、心に繋いで、言葉にできたら、どれだけ楽しいんだろう。
 やりたいな。


 それでは、また🌿



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明日葉そら

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